持続可能な森林を次代に残すために。
木々と職人たちを育て続けます。
自然豊かな三八上北の地で、私たちは林業を営んでいます。創業当初は切り出した木を大きな馬で運ぶ、いわば流通に特化した商いを担っておりました。ですが、次代を見据えた森林の再生や循環を担うべく、現在では皆伐再造林から森林育成までを一貫して取り組んでいます。おかげさまで、地域の皆様が持つ私有林をメインにお任せいただきながら、国有林の作業にも携わることで安定した事業基盤を築くことができました。
そして、私たちの事業を支えてきたのは職人たちです。AIなどの先端技術がどんどん発達しているなかで、林業は無人化できる作業がまだありません。「木を切る」「木を育てる」と書けばシンプルではありますが、長い年月をかけて木々が育つように、木を扱う確かな技術を習得するまでには相応の時間が必要です。熟練の職人が次代を担う若い職人に向けて、基礎から着実に身につけられるよう、丁寧に教えています。
近年では“ウッドショック”の影響もあり、国産材の需要が増えてきました。私たちのお客様である製材所や合板メーカーも国産材用の加工機を導入するなど、その動きはこれからも強まると考えています。日本の林業全体としてみれば、将来を期待できるのではないでしょうか。『SDGs』に代表される持続可能な取り組みが世界的に注目を集めていますが、環境に密接し、長い時間をかけて木を育てていく林業は、まさに持続性を体現する産業です。環境保全への取り組みや再生エネルギーへの活用可能性も高く、私たちも地域の畜産農家に向けて伐採の際に出るおがくずを農地の堆肥として活用できないか、研究を進めています。
私たちはこれからも地域に根差した企業として、そして“林業のプロフェッショナル”として研鑽を重ねて参ります。山林の育成や手入れに関するアドバイスも行なっておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
専務取締役下久保 仁志